見世物小屋から学ぶ最強クラスのマーケティング。
北はマサチューセッツ州、東はロードアイランド州、西はニューヨーク州、南はロングアイランド湾に接しているアメリカ合衆国北東部ニューイングランド地方で
最南の州コネチカット州は、イギリスから最初に独立した13州のうちの一つである。
アメリカ合衆国50州の中で、陸地面積では第48位、人口では第29位、人口密度が第4位、世帯当たり収入の中央値では第2位であり、 第43代アメリカ合衆国大統領ジョージ・W・ブッシュの出身州である。
ゼネラル・エレクトリック、ゼロックス、サブウェイはコネチカット州に本拠地のある企業である。
コネチカット州ベサルで生まれたP・T・バーナムは1871年にニューヨーク市ブルックリンの「バーナムのアメリカ博物館」で「地上最大のショウ」を設立。
1872年にサーカス業界初の興業列車を立ち上げ、1907年にサーカスはリングリング兄弟に売却され、リングリング・ブラザーズ・アンド・バーナム・アンド・ベイリー・サーカスとなり2017年まで興業を続けた。
「グレイテスト・ショーマン」は19世紀に活躍した興行師、P・T・バーナムの成功を描くミュージカル映画である
小さいころから貧しいバーナムは、父のお客様である良家の令嬢に恋をする。バーナムの父が亡くなり路頭に迷いながらも懸命に生き、小さい頃恋をした令嬢と結婚をする。
やがて娘ができ、妻を愛し家族を幸せにすると心に固く誓ったバーナムは世間から隠れるように生きていた様々な人を集め、見世物小屋のサーカスを始めた。
サーカスは大盛況となるものの、メディアからは酷評され、一部の人々から「恥さらし」と激しいバッシングもされるようになる。
バーナム一家は裕福になるも上流階級からはペテン師一家という扱いしかされなかった。娘たちが馬鹿にされ、家族が見下されることが我慢できないバーナムはさらに仕事に全力で突き進む。
メディアに絶賛され箔がつきはじめたバーナムは劇場のキャストを疎んじるようになる。そして、サーカスを守ろうとキャストは激しいバッシングを続ける一部の人々と争いになり、争いの中で、劇場は放火され全焼する。
バーナムは全てを失った。
邸宅は差し押さえられ、自分勝手なバーナムに愛想を尽かした妻は娘たちをつれて実家に帰ってしまった。全てを失ったバーナムは、自分がなぜ成功を追い求めてきたのかをやっと思い出した。
すべては「家族のため」
いまや自分とキャストたちは家族であり、サーカスが居場所であると気づくことができた。
そして、仲間の助けを得て野外のテントサーカスとして再起し、大きな成功を再度収めたバーナムは、自分の家族との時間を慈しむのであった。
「家族に対する愛情をまわりにも拡大していく」というコンセプト
「グレイテスト・ショーマン」は、日本では2018年2月16日に公開され、82日間で、累計動員 359万2,702人、累計興収50億649万6,800円を達成した。
「家族に対する愛情をまわりにも拡大していく」というコンセプトは、ヒューマンユニバーサル(人類の普遍性)であり、最強クラスのマーケティングであるが、映画だけに当てはまるストーリーではない。
目の前の現実のビジネスでも活用可能なコンセプトである。
実際に私は、 コンサルティングの現場で「家族に対する愛情をまわりにも拡大していく」というコンセプトで実績を上げてきた。以下は事例である。
年間経常利益3,000万円UP達成した自動車整備事業のコピーライティング事例
妻を喜ばせたいという身勝手な思いからスタートしました
「○○ちゃん、○○自動車整備工場に車検出しておいでよ。いいところだから」
○○自動車整備工場で勤めている私は会社まで車で40分かけて通勤しています。
私の妻が、8歳の長男と5歳の次男と一緒に40分かけて○○自動車整備工場まで行って車検を入れたくなるものを開発したい。
当初、私の妻を喜ばせたいという身勝手な思いから「○○車検」の開発をスタートさせました。正直、開発に悪戦苦闘しました。
普段から、妻に「あなたは仕事大好きね!!」と呆れられ、「もっと私の気持ちも考えて」と叱られている私です。女性の気持ちがわかるはずもありません。
お客様に教えて頂こうと思い、車検アンケートを作成しました。お客様にアンケートをお願いする前に、ウチの女性スタッフに見てもらおうと思い、私が作成したアンケートを見てもらいました。
女性スタッフから「意味がわからない」と言われるほど意味不明なアンケートでした。
女性の気持ちがわからないバカな男が、必死になって女性にアドバイスを頂き、開発したのが「○○車検」です。
「車検はできるだけ安いほうが家計が助かるわ」「車検って何?」
「私は女だから、売り込まれるのは嫌よ」「車検を待っている間、買い物をしたいわ」
「私が読みたい雑誌があって嬉しい」「子どもと一緒に行っても安心だわ」
「仕事と子育てで忙しいから次回車検まで故障しないようにしてほしい」
「手間暇かけずにメンテナンスしたい」
「○○車検」はお仕事に子育てに忙しい女性のための車検です。
車検の間、リラックスできる店内でお待ち頂くことも、プチ代車でスターバックスに行ったり、お買い物をすることもできます。
我々は年間○○台以上車検、整備する超プロフェッショナルですから、ご安心してお客様の大切なお車をお任せ頂き、是非「○○車検」をお楽しみください。
本日はご来店頂きまして、誠にありがとうございます。
すべては誰のためだったのか
ファクト(事実)ベースで無味乾燥しがちなビジネスの世界で「家族に対する愛情をまわりにも拡大していく」というコンセプトは誰もが馬鹿にし、無視し、相手にされなかった。
そして、これからもほとんど馬鹿にされ、無視され、相手にされないだろう。
でもコレが自分であり自分の誇りである。
ファクト(事実)ベースで無味乾燥しがちなビジネスの世界で、これからは自分の原点に返ろう。
すべては誰のためだったのか。今から始めよう。結果を出し続けよう!
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【参考文献】
●Ringling Bros. and Barnum & Bailey Circus