ビジネスの現場で起こっていること。

■リーダーと社員の実力差がありすぎる。

便宜上、リーダーを社長としましょう。(優秀な部長、優秀な課長にも当てはまります。)

社長の実力と社員の実力の差は少なく見積もっても300倍くらい差があります。

【 社長の実力=能力10倍×勉強10倍×仕事量3倍=300倍 】

社長は社員との実力差がありすぎて、なぜ部下が「できない」のか理解できないため「攻め」のアクセルをガンガン踏みます。床が抜けているのにさらにアクセルを踏み込むため、ついていけなくなる部下が出てきます。ついていけなくなる理由は2つあります。学びと環境です。

ついていけなくなる部下が共通するパターンとしてプレーヤーとして実績を積んだ後、マネジメントとなって数字責任を問われない安全な立ち位置になり、楽になった分、お酒を飲みに行ったりして自分が成長するための時間を浪費し、マネジメントとしての学習をほとんどやりません。

実務をほとんどしなくなり現場が分からないにも関わらず他人の仕事ぶりを批判しますが、改善案や代替案がありません。改善案や代替案があってもマネジメントとしての実力が無いのでほとんど的を得ていません。

社長がアクセルをガンガン踏んでくるにも関わらず、その仕事についていけなくなる部下は、自分の生活を守るために他人の仕事ぶりを批判し責めて無能社員を作り出し自分が責められないようにします。煙が無い所に火の粉を入れられ、事実無根の言いがかりをされ、濡れ衣を着せられ、血祭りに上げられて、生け贄にされます。

一生懸命に支えてきた社員は、無能社員に仕立て上げられて心身を消耗しきって離れていきます。

心身を消耗しきって離れていく際、背中を思いっきり蹴っ飛ばされて(無能社員のレッテルを貼られる)、罵詈雑言を浴びせられ(支えてきた過去の実績が無かったことにされる)、顔につばを吐きかけられる(糞味噌にまわりに言いふらされる)ため、それを見ているまわりの社員はさらに自己保身に走ります。

自己保身に走る部下の報連相は、だいたいにおいて下記の2点の特徴があります。

1.全体象を把握しないまま報連相する。2.全体象を伝えずに報連相する。

1.全体象を把握しないまま報連相する。

「群盲象を評す」という寓話があります。数人の盲人達は、それぞれゾウの鼻や牙など別々の一部分だけを触り、その感想について語り合います。しかし触った部位により感想が異なり、それぞれが自分が正しいと主張して対立が深まります。しかし何らかの理由でそれが同じ物の別の部分であると気づきます。実際のビジネスでも同じことが頻繁に起こります。一つの視点からだけでなく、多数の視点から部下からの報連相を判断する必要があります。

2.全体象を伝えずに報連相する。

先日、カスタマーサポート部からクレーマーのお客様が来ていると上司に報告がありました。上司は直感で、部下からの報告だけでなく全体象を調査したところ、お客様はクレーマーではなく何度もリピート購入してくれて、なおかつ知人を何度も自社に紹介してくださっている超上得意客であることがわかりました。お客様は自社のあまりの不手際にご立腹されていたことがわかりました。誤ってクレーマーとして対応していたら信用問題になっていたところでした。

経済学にプリンシパル・エージェンシー理論というものがあって、ポイントを簡単にいうと
「情報の非対称性は、代理人(エージェント)に、依頼人(プリンシパル)を騙して儲けるインセンティブを与える」という理論です。

・代理人(エージェント)=部下
・依頼人(プリンシパル)=上司
・情報の非対称性=部下が上司より現場の情報が多い。
・騙して儲ける=責任を回避して他人に責任を押しつける。

ビジネスでは、部下はほぼ無意識に自分が責められないように上司に報連相するインセンティブが常に働くため、筋が通っていない部下からの報連相をそのまま受けとってしまうと、筋が通っていない判断をしてしまい、筋が通っていない指示をしてしまう恐れがあります。

このような悲劇を繰り返さないために社長との実力差を300倍から少なくても100倍程度にする人材教育が必要です。

人材教育の必要性。

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【参考】

サラリーマンが”やってはいけない”90のリスト』福田秀人(ぱる出版)

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